鳥かご(ロンド)をしているとなかなかボールの奪えない子がいますよね。
以前はうちの子もボールが奪えず、
「地獄だ・・・」
と言っては鳥かご練習後にクタクタになって帰宅してました。
サッカー 鳥かご(ロンド)とは
「鳥かご」というのは、ディフェンス(1~2人)を3人~5人くらいで囲んでボールを取られないよう回す練習です。
ディフェンス(赤色)はボールを奪うことで、オフェンスと交替することができます。
ただ「鳥かご」の練習をするのであれば、スピード感のあるディフェンス陣で練習をした方が良い特訓になりますので、ディフェンスがボールを奪って交替ではなく、ルールを決めて強制的に途中交代させた方が良いですよね。
いつまでもボールをカットできず疲れてスローなディフェンス選手と練習を続けるよりも、素早いプレスの気迫あるプレーの中で練習をした方が緊張感もあり上達するからです。
ボールが取れない子は相手の手前で止まってしまう子が多い
「鳥かご」をしている小学生を見ていると、ボールをなかなか奪えない子はボールを持つ相手の手前で止まってしまうことが多いです。
3対1の鳥かごで、赤丸の①番(ディフェンス)が「A」の手前で止まってしまったら、オフェンスは常に2つのパスコースがあるので止まった瞬間にパスを出せば良いだけです。
相手に落ち着いてプレーさせていたら怖さもなければ、相手にプレッシャーを与えていることになりません。
試合中、自陣のゴールエリア付近での相手のドリブルに対しては、むやみに足を出さない方がよいときもありますが「鳥かご」練習では積極的に取りにいった方が良いです。
しかも小学生の場合、ディフェンスを囲んでいる輪が大きくなってしまうこともあり、モタモタしているとパスカットがさらに難しくなることもあります。
輪が大きくなってしまったときは、コーチが注意をしてあげてほしいですけどね。
「鬼(ディフェンス)」が長いと疲れてきて、さらに取れないという ” 魔のループ ” が始まります。
タイミングをみて突っ込んでいく勇気を持とう!
上の図では、赤丸①番が「A」のボールを勢いよく奪いに行って足を出しています。(ピンクの矢印はどちらかに足を出している印)
ボールを奪いに行くとき、相手に当たるくらいの気持ちで大丈夫ですが、跳ね飛ばしたり、手で押すのはダメです。
これくらい思い切ってプレスをかければ「A」もあわててパスをしなければいけなくなり、パスミスも起きやすくなります。
奪いに行ったとき、つま先にでもボールが当たればボールを奪える可能性が高くなります。取れなくても良いので、相手が精神的に怖がるプレッシャーを与えることが大切です。
相手があわててパスを出したときは、パスを出された方向に素早く身体を向けて取りに行くことも重要です。精度の低いパスは受け手もあわてて処理しないといけないからです。
パスを受けた選手が、次に「パスをどちらに出す」か相手の動きも読みながら、思い切って足を出してみましょう。
小学生であれば、パスが浮いてしまいボールがポンポンと跳ねている時もボールを奪うチャンスです。浮いたボールは処理が難しいので、素早く駆け寄ることもポイントです。 |
スグには取れるようにならないですが、何度も失敗を繰り返すことで「いまだッ!」というボールを取るコツが分かってきますので、止まらずに突っ込んでいくよう伝えてあげてください。
イメージとしては、小学校低学年の「団子サッカー」ですかね。何も考えずとにかくボールを取りに行っている ” あの姿勢 ” です。
パスが回り始めると簡単には取れない状況になりますので、適度に動きながら
「ここだっ!」
というタイミングで全力で奪いにいくのです。
相手がボールを受ける瞬間も奪えるチャンスです。
取りにいく前は、首を振ってボールを持っていない相手の位置確認も出来ると、さらに良い判断ができるようになります。
今では息子も鳥かごの練習でオフェンス側(ボールを回す側)にいることが多くなりました。(まだまだですけどね。。。)
鳥かご ディフェンスが2人のときは連携が大事
鳥かごも「4対2」「5対2」などディフェンスを2人、3人配置して練習することもあります。そういう時はディフェンス側も連携が必要です。
たとえば、
赤丸①番が「A」と「C」のパスラインを防ぐような動きでボールを取りにいったときは、赤丸②番の選手は「D」への真ん中パスを警戒しながら、絶妙なタイミングで「B」に向かうという感じです。
1)赤丸①番が「A」と「C」の間を防ぐ形でボールを奪いに行く
2)「A」が「B」にパスを出した瞬間に赤丸②番が「B」に取りにいく
3)赤丸①番と赤丸②番で「B」を挟み撃ちにする
赤丸①番は「A」が「B」にパスを出すよう誘導する動きをしながら奪いに行っています。
「A」と「C」の間のパスラインが消せれば、「D」の前には②番がいるので出せず、「B」にパスを出すしかありません。
この瞬間に赤丸②番が「B」に素早く向かい、赤丸①番が「A」と「B」のパスラインを消しながら「B」に突っ込んで挟み撃ちします。
ボールを持った選手を挟み撃ちする連携は、試合でもかなり有効ですので、自然と体が動くようになるまで練習をしていきましょう。
上記で述べた通りに上手くパスカットできるか出来ないかはタイミングの問題です。
ボールに近い仲間(ディフェンス)がどのように動いたかで瞬時に動きを変えられるよう訓練していくと試合でもインターセプトができるようになります。
「鳥かご」のディフェンス方法もいろいろありますが、相手の手前で止まってしまい上手く取れないようであれば、先述した「突っ込む」方法と「連携」の方法を試してみるよう伝えてあげてください。
そこから工夫が始まり、その子なりのディフェンスが生まれていくはずです。
日々の練習がんばりましょう!
息子もがんばってます♪
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