Ballond ( バロンド )

人の数だけストーリーがあります。

今回紹介する著書「ジェイミー・バーディ」は、欧州の１部リーグで活躍するイギリスの選手のお話です。

バーディーは、15才の頃に身長が足らないからとユースを辞めさせられ、その後は生きていくために１日１２時間の工場勤務をしながら生活していた人なのです。

皮肉なことに大好きだったサッカーから離れると、20cmほど一気に身長が伸びたというから人の運命というのは分からないものですね。。。

ちなみに日本サッカー界でも身長は重要視されています。

FIFAワールドカップはじめオリンピックに3度選出されたDFで、日本人離れした高さを誇る吉田麻也選手は「189cm」。

サッカー日本代表選手の平均身長をみると「178.8cm」なので、吉田麻也選手が高身長なのがわかります。

平均身長トップの国はセルビアの「186.7cm」。

デカいですね。(^^;)

ジェイミー・ヴァーディ自伝を呼んでみる >>>

一日の半分（12時間）を低賃金の工場で働いていたバーディは、二度とグランドに立つことはないと日々過ごしていました。

ある日、7部、8部をさまよう小さなクラブから熱心な誘いがありました。

迷いながらも大好きだったサッカーができることに喜びを感じ、ヴァーディは工場勤務を続けながらプレーを開始します。

ボールを蹴っていた頃の感覚を取り戻すと、所属チームで得点を取りまくり、トップチームに昇格させるほどの結果を残しました。

1日12時間の工場勤務を続けながら、サッカーを続けたこともスゴイことですが、試合に出ると高い得点率を記録、6部リーグのハリファックス・タウンから声がかかり移籍を決意します。

この移籍がヴァーディを覚醒させ、さらなる飛躍につながる重要な移籍となりました。

移籍後も安定して結果を残し、ジェイミー・バーディのプレーを見学に1部、2部のスカウトが訪れるようになりました。

７部、８部の選手がステップアップし、１部、２部のスカウトマンが見に来るほどに活躍を続けるというのは異例中の異例のこと。

そのような選手は今後も現れない・・・
と言えるほどレアなケースです。

そしてついに当時2部に所属していてレスター・シティのスカウトマンがヴァーディに声をかけ、ノンリーグ（5部以下）の選手の移籍金としては史上最高額となる約1億7000万円で移籍することができたのです。

ちなみにレスターは岡崎慎司選手が所属していたイギリスのチーム。

ご存知の方も多いと思いますが、岡崎慎司選手はFWで役割は点を取ることです。

ところが、監督からは驚きの指示が入ります。
「点は取らなくていい。ボールを奪ったらバーディにパスをしろ」
「えっ？」
初めは岡崎選手も戸惑ったようですが、チームが勝つための手段として割り切り、バーディにパスを出し、チームの勝利に貢献します。

レスターはチャンピオンズリーグも勝ち続け、奇跡の優勝を果たします。

当時、工場で働きながら7部、8部のサッカーチームでプレーを続けていた選手が活躍し、プレミアリーグで優勝！？

誰も想像することのできなかったレスターの優勝。

監督、チームの仲間、そしてヴァーディの活躍など全てが上手く嚙み合ったまさに奇跡のシンデレラストーリーです。

ヴァーディは、一部リーグで活躍する選手の中では足元の技術がない部類で、華やかなプレースタイルではないため、メッシやロナウジーニョ、ムバッペなどのようにあまり話題にならず知られていません。

が、サッカー選手を目指す子供たちの夢を膨らませてくれる選手の一人に間違いありません。

爆発的な速さと得点をする嗅覚は頭ひとつ抜けており、いまも得点を量産しているフォワード（FW）の選手です。

ぜひ本を手にとって、頂点まで走り抜けたストライカー・ヴァーディの物語をお楽しみください♪

人生はジャイアントキリング! ジェイミー・ヴァーディ自伝

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