2018年にJリーグのヴィッセル神戸に移籍してきたイニエスタ
” まさかっ!? ”
世界中のサッカーファンを虜にしたスターが日本のピッチに?
バルセロナで活躍した世界最高のMFが日本でのプレーを選んでくれたときは嬉しかったと同時に、驚きましたよね。
フットボール史上最高のプレーヤー・メッシもイニエスタをこう評しています。
「見るだけで互いを理解できる。ピッチ上では彼の近くでプレーをしたい」
さすが一流選手同士ですね。
メッシ、イニエスタ、ネイマール、シャビなどが同じピッチに立っていた頃は、ほんと見事でしたね。あれだけの選手を抱えたバルセロナの試合に魅力を感じてサッカーファンになった人も多いと思います。
本著にもありますが、
イニエスタは12才の時に出場した大会での活躍が目にとまり、バルセロナに入団しています。
下部組織でさらに技術に磨きがかかり、トップリーグに入ってからもリズミカルで繊細なタッチと見事なパスワークでチームを勝利に導き、数々のタイトル獲得に貢献してきました。
「アンドレス・イニエスタ自伝」
イニエスタは、この本を出版するにあたり、お世話になった人、イニエスタとプレーをした選手たちにもコメントを求めています。
グアルディオラ監督はじめメッシ、ネイマール、スアレス、下部組織時代の仲間やコーチ、スカウトマンたちからも声が寄せられ、実に多くの人たちから慕われていたことが分かります。
大人になってからも感謝する気持ちを忘れず、スペイン代表で一緒に働いた全ての人、チームメイト、そしてライバルにも敬意を持ちながらプレーをするイニエスタの姿勢はほんと素晴らしいですね。
仲間に捧げた2010年W杯決勝ゴール
2010年のW杯の試合「スペイン vs オランダ」の描写も感動的でした。
チームの盟友ダニエル・ハルケがW杯大会1年前に急逝していたこともあり、ワールドカップ決勝戦でイニエスタは試合前にチームメイトにお願いをしています。
僕のアンダーシャツにメッセージを入れてくれ。
”ダニ・ハルケ、永遠に僕らとともに”
ってね。
試合は延長戦の終了間際に劇的なゴールでスペインが勝利します。
スペイン初優勝ゴールを
決めたのは ” イニエスタ ” 。
そして彼がユニフォームを脱ぐとダニ・ハルケへの追悼メッセージが世界中に流れました。
ダニ・ハルケの妻ジェシカは、夫が亡くなってからサッカーの試合を一切見ることができずにいたのですが、2010年W杯決勝のときは、なぜか観ようとテレビを付けていたそうです。
そして試合が終わる間際、
イニエスタがパスを受けた瞬間に
「何かが起こる」
とイニエスタがゴールを決める前に泣き始め、ゴールを確信していたといいます。決めた瞬間はすでに両手で目を覆っていたため見ていなかったそうです。
神秘性すら感じるエピソードですが、
イニエスタ自身もゴールを決める前に大歓声の中、静寂が訪れ、不思議と落ち着いていたと言います。
当時の動画を見てみると、普段であればもう少し後ろに位置していることが多いイニエスタがオフサイドラインぎりぎりの所でボールを待つ立場にいることにも驚かされます。
なんとしてでもゴールを決めるというポジショニングでした。
すべてがうまく噛み合いイニエスタが劇的なゴールを決め、スペインは世界の頂となりました。天国で見守る仲間への最高のシュートとなって決まったのです。
また欧州のアウェーゲームでは通常相手チームのファンからは厳しい評価(ブーイング)を受けるものですが、2010年W杯決勝で優勝を決める得点をしたイニエスタはアウェーファンからも観客総立ちでスタンディング・オベーションを受けたといいます。
あの試合を生で観戦していた選手、
ファンは鳥肌ものだったでしょうね。
本作はイニエスタ自身の言葉はじめ家族や仲間、お世話になったからの語りも多く、彼の繊細な性格、人間性がよく見える内容になっていました。
文字も小さめでページ数も多いので、小学校高学年あるいは中学生くらいにおススメです♪
次回作は、すべてイニエスタの言葉で語られた自伝を読んでみたいものです。
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