15才でブラジルに渡った三浦知良選手が書いた本
今回は、日本経済新聞に掲載されていたカズこと三浦知良選手のコラムをまとめた本「カズのまま死にたい (新潮新書)」の紹介です。
「プロサッカー選手になりたい」
多くの子どもたちが ” 夢 ” を持って練習に励む中、三浦知良選手も「プロになる」と決めて、単身15才でブラジルに渡っています。
日本のプロリーグもない約40年前というのが驚きですよね。
当時のカズ選手は身長も低く、テクニック以外は普通より少し上レベルで、当時の指導者たちは ” カズ ” がプロになれると思っていた人はいなかったそうです。
「・・・当時の指導者たちは ” カズ ” がプロになれると思っていた人はいなかった・・・」
↑ この一文に ” 夢 ” がありますね。
指導者の誰からもプロになれると思われていなかった ” カズ ” 。
コーチや監督の評価がそれほど高くはなくても、本人の努力、やる気次第で上を目指すことができるという素晴らしい範例かと思います。もちろん ” 運 ” や人との出会いも大きく影響してきます。
環境の整った現在でさえ、一人で海外にサッカー留学するのは勇気がいりますが、夢を追いかけたカズ選手の気持ちの強さは並大抵のものではありません。
当時はまだ日本にプロチームがなかった時代ですからね。
本当に凄いことです。
そんなカズ選手もブラジルに渡って2~3年後には ” 夢 ” を諦めて日本に帰国することを考えていました。(帰国していたら ” カス ” って呼ばれていた?(^^;))
ふと公園に行ってみると、
現地の貧しい少年たちがサッカーをしていました。
ボールを蹴る足を見てみればクツも履かずに裸足。
ボロボロで汚いサッカーボールで楽しそうにプレーする子どもたちを見てカズは初心を忘れていたことに気づきます。
「オレは何を贅沢なことを言ってるんだ」
少年たちの中には片足がない子もいました。
カズは五体満足にお気に入りのスパイク、ボールなど何不自由ない生活が送れていることに感謝の気持ちも薄れ、建物の割れた窓ガラスに情けない自分の姿が映りました。
これが下積みを続ける切っ掛けとなり、気持ちも新たに練習に励みます。
のちに活躍が認められプロ契約につながっていくのです。
なかなか今の日本でハングリー精神を持つ難しさはありますが、道を切り開き、常に前向きなカズ選手の思考も見習いたいものですよね。
道はひとつではない。
”夢”を叶える方法は十人十色でいい。
ほんと素晴らしい先駆者になってくれましたね。
【Book】カズのまま死にたい/三浦知良 新潮新書
実は「死」というキーワードが強すぎて、少し敬遠してしまいました。
サッカーに興味のない人も、タイトルで敬遠してしまう人がいそうですか、息子さん、娘さんがサッカーを習っているのであれば、カズ選手の思考に触れることで勉強にもなりますので、ぜひお手に取ってお楽しみください♪
日経新聞のコラムを書籍化したものなので、一記事2ページほどで読みやすいです。
サッカー情報の他に日ごろの何気ない出来事も取り上げていて、バラエティに富んでいます。ちょっとした休憩時間におススメ。
2014年3月~2019年11月までをまとめたコラムで、新聞ですでに読んだ文章もあり、いくつか読み飛ばしましたが、後半になると書きなれた文体にオチのあるものが増えてきて楽しめますよ~。
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小学校高学年にオススメのサッカーの本
見出しに ” 小学校高学年 ” としたのは紹介する本に漢字が多いからですが、読み飛ばしても意味は分かりますので、小学3年生くらいから大丈夫かと思います。
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