” 試合で味方がゴール!”
歓喜のあまりサッカーゴールのクロスバーに選手がぶら下がる光景を見かけることがありますよね。
子どもたちの喜ぶ姿は、たいへん微笑ましいものですが、毎年、サッカーゴールが倒れてケガをする事故が数十件も起きています。
サッカーゴールの重さは素材にもよりますが、約80~200kg。
子どもが下敷きになって亡くなる事故も発生しています。
試合を観戦しているコーチ、お父さん、お母さんも一瞬のことで注意できないことが多いので、普段からゴールにぶら下がる行為は危険であることを伝えておくと事故の防止に繋がります。
サッカーゴールが倒れる原因
学校などに設置されているサッカーゴールやハンドボール用のゴールが倒れてしまうのは
・鉄杭が打ち込まれていないゴールに選手がぶら下がる
・強風でサッカーゴールが倒れる
ことが原因です。
※強風でサッカーゴールが倒れてしまったものに関しては、鉄杭が打ち込まれていたのかどうかは分かりませんが、おそらく転倒防止措置がとられていなかったものと思われます。
なぜ小学校・中学校などで鉄杭が固定されていないのか?
小中学校では運動会やイベントに合わせてサッカーゴールを移動することが頻繁にあるため、固定せずに放置されてしまうことがあります。
たしかにサッカーゴールは80~200kg前後もありますので、簡単には倒れないと思ってしまいそうですが、風速11m超の風でも転倒する可能性があると公表されています。
台風などの強風でも倒れないようにするには、鉄杭(2本以上)あるいは重し(20kg×5個)、砂袋(15kg×7個)などの措置が必要と明記されています。
もしくは台風が来る前に最初から倒しておくのも一案かと思います。
サッカー競技規則によると
「サッカーゴール(移動式含む)は、グラウンドに確実に固定しなければならない」
とあり、
文部科学省の指針には
「サッカーゴール、バスケットボールのゴールやテント等が、強風や児童生徒等の力により転倒しないように、 杭等により固定したり、充分な重さと数の砂袋等で安定させたりする等、転倒防止のため配慮することが重要である」
と明記されています。
サッカーゴールの移動が頻繁にある場合、その都度、鉄杭を打ち直すというのは、かなり大変な作業かと思いますので、使わないときは倒しておくと良いかもしれませんね。
サッカーゴールを運ぶときの注意点
サッカーゴールを運ぶときも注意が必要です。
上のイラストを見ていただきたいのですが、サッカーゴールを移動するときは「クロスバー」を手前に倒して運びます。
中学、高校になると体も大きくなりますので、サッカーゴールを倒すときにクロスバーにぶら下がって振り子のように身体を揺らして、その勢いで倒そうとすることがあります。
たいへん危険な行為ですので、小学生のうちから伝えておくと良いかもしれません。
それと最近の小学生、中学生は成長が早く、背の高さが10~15cmも違うことがあります。
背の高い子がゴールポストを持つと反対側が下を向いて傾いてしまいます。重さのバランスも崩れて、背の低い子の負担が大きくなり、重さに耐えられなくなって危険な状況になることもあります。
特に力のない小学生が、少ない人数で運ぶときは注意をしてあげてくださいね。
サッカーゴールを固定するねじ込み式の杭
サッカーゴールの転倒事故を防ぐために、強力で簡単に抜くことができる「ねじ込み式ペグ」が販売されていますので、学校やスクール関係者におすすめです。
頭がネジ(ナット)になっているので、T型のレンチで回転させればOK!
従来の杭よりも抜けにくく、作業も簡単です。
ねじ込み式ペグは、T型レンチとセットでお求めください。
ナットサイズは「24」とありますので、T型レンチも下記製品で問題ないと思いますが、念のため確認してからお求めください。
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