少年団サッカーチームに通わせていると、
「これってどうなのかな?」
と思う場面に出会うことがありますよね。
無給のボランティアコーチがほとんどなので、保護者の理想を求めすぎてはいけないですが、都道府県のどこかでトラブルの絶えないチームがあることも仕方がないことですね。
わずかでもお礼を渡して、責任ある行動を取ってもらうっていうのもアリだと思いますが・・・。とにかくコーチをしてくれる人がいないので、コーチの人柄や性格は二の次なんです。
そう言えば、最近、小学3年生のお子さんを持つ遠方に住む保護者さんから連絡がありました。
コーチの指導法や“贔屓”と感じる起用法がガマンできないとのこと。
まぁ、いろいろありまして
その方と最後にお話しした時点で、別のチームへ移籍することを決めてました。😫
ちなみに息子は、小3のときに強豪チームに所属しましたが、基礎技術不足を感じ4年生から休会してサッカースクール中心の生活に変えてます。(4年生の間はチーム活動なし)
コーチの子どもだから試合に出られる?
さてさて
少し話を聞いてみると、そのチームに所属する保護者たちの間で最も疑問の声が多かったのが、試合での起用法。
ちなみにその子が所属する小学3年のチームは、まだ出来たばかりのチームで計11名と少し少なめ。
できたばかりで11名は多い方かな・・・。😅
にもかかわらず、県内では強いチームとして知られているそうです。(遠方なので、私は知らないチーム名でした)
そのコーチの子どもは通常ならベンチスタート、もしくはまだ控え選手として経験を積む段階にいるはずの選手が、なぜか毎回スタメンに名を連ねる。。。
普通の少年団チームであればレギュラーだったかもしれないですが、上手な子が6名在籍するチームだったので、保護者の間では「ありえない・・・」という雰囲気で試合が行われていたそうです。
他にもいろいろゴタゴタがあったみたいなので、何に対してもそういう気持ちにもなってしまうのでしょうね。(^^;)
極端な話、サッカーの上手な子がたくさんいれば1人くらいビギナーがいても試合は成り立ちます。
強いチームになれば人が集まりやすくなりますし、自分の子供もかわいいし、コーチにとって ” 平等&公平 ” を意識するのは本当にむずかしい問題だなぁと感じます。
人が集まらなければ、試合もできないですからね。
実際、選手不足の少年団は増えてます。(^^;)
とは言っても、コーチの子どもは上手な子が多いのも事実で、実力でレギュラーを勝ち取っている場合もあります。
しかし、試合の内容を見る限り
「ちょっと厳しいなぁ・・・」
と思わずにはいられない場面が続くと、「贔屓なのではないか」という疑念が強くなってしまいます。
サッカーはチームスポーツであり、勝敗だけでなく選手全員の成長の場でもあります。
小学生年代で公平性が疑われると、子どもたちのモチベーション低下や、保護者の不信感につながりかねません。
基礎練習が不足し、ゲーム形式ばかり…
もう一つの悩みは、練習メニューの偏りでした。
まだ子供が小さい(小学1~3年生くらい)ときは、しっかり基礎練習を取り入れてほしいと感じる保護者は少なくありません。
しかし現状は、平日の練習も週末の活動も、ほとんどがゲーム形式。
試合さながらのミニゲームばかりで、基礎技術の習得に時間を割くことがほとんどないといいます。
これは強豪チームの「あるある」です。
保護者の方は子どもを強いチームに入れたいという気持ちもわかりますが、レベルをしっかり把握した上で強豪チームの練習方法を理解した上で加入することをおすすめします。
うちも基礎力不足で小4からチームを1年間お休みしました。😅
上手な子が多数在籍するチームでは、基礎ができている選手が多いので、実戦に近い試合形式の練習を行うことが多いです。
頻繁にミニゲームをして、ボールに触れる機会も多ければ、さらに基礎技術も上達していくという流れです。
もしお子さんの基礎が足りていないと感じているのであれば、
・休みの日にパパ、ママが基礎練習を一緒にする
・追加でサッカースクールに通わせる
・チームを変える
お子さんが小学2~3年生であれば、性格なども考慮した上で、子どもに合わせたチームを探してあげることも一案です。
辞めたいことをチームコーチに伝えると、いじわるをしてくる人もいるようですが、決めたのであれば少しのガマンです。
まだ技術が未熟な低学年のうちから “ 試合ありき ” の練習ばかりを続けてしまうと、個々の基本スキルが伸び悩むリスクもあります。
強豪チームは、Aチーム中心に練習が回っているはずなので、注意されることもなく雑なトラップやインサイドキックのまま中学生を迎える選手も出てきます。
強いジュニアユース(中学生)に入ることがサッカーをする目的ではなかったはずですが、うまくなってくれば5年、6年生で行きたいチームを意識し始めることも確かです。
中学のジュニアユースのセレクションは、試合形式がほとんど。
雑なプレーをしていれば目にも留まりません。
逆にプレーは雑だけど、ドリブルで仕掛ける姿が光っていたとあれば、おもしろいですけどね。😊
受けてみたいチームを受験することはできても、特徴もなく基礎も出来ていなければ希望のチームに入ることはかなり厳しいと思って間違いありません。
日本だと ” 移籍 ” という言葉に強く反応してしまいがちですが、欧州では子どものレベルに合わせて移籍するのは日常茶飯事。
精神的にも肉体的にも差の生まれやすい小学生年代は気にしないことが一番です。(^^)
子供は親が考えているほど練習内容の偏りは気にしないものですが、ボールコントロール、キックのフォーム、ポジショニングの基本など、将来のために身につけておくべきことは山ほどある年代です。
将来に向けて適切なレベルで適切な指導を受けていくことは重要です。
土日は試合ばかりで疲弊する子どもたち
さらに、土日の活動が試合続きになっている点も保護者同士の話ネタになっていたと言います。
毎週土日3試合~5試合/日も行われていたら、疲労が蓄積してしまいますよね。
試合経験はもちろん大切ですが、毎週のように試合をこなし、平日はゲーム形式の練習・・・というサイクルでは、子どもたちが “ プレーを振り返る時間 ” や “ 基礎を固める時間 ” がほとんど取れません。
特に小学3年生のような低学年では、心身の疲労が蓄積してサッカー自体が嫌になってしまうケースも見られます。
試合に勝つことよりも、サッカーを楽しみ、基礎を身につけることの方が大切な年代であるはずです。
もちろん子供の性格により、勝つことを意識したプレースタイルでも良いと思います。
半分近くの選手が退団…そして移籍を決意
こうした不満や不安が重なり、最終的にチームの半分近くの選手が辞めてしまったと教えてくれました。
半分の選手が退団って、
かなり深刻な状況ですよね。。。
初めて聞いたときは、めちゃくちゃビックリしました。
最終的にその話をしてくれた小3の息子さんもコーチの方針に納得できず、別のチームに移籍する決意をしました。
所属していた最後の方は、人数も揃わず試合もできない状況になっていたそうです。
先述した通り、国内においては移籍は簡単な決断ではありません。
子どもにとっては仲間と別れる寂しさもありますし、保護者にとっても送り迎えや費用など、環境を変えることには大きな負担が伴います。
それでも「このままでは子どもの成長につながらない」と判断しての決断だったそうです。
今回のケースは決して特別なものではなく、どの地域・どのクラブでも起こりうる話です。
コーチやクラブに不信感を持ったとき、まずは冷静に状況を見極め、他の保護者や子ども本人の気持ちを確認することが大切です。
必要であれば、コーチに直接意見を伝えたり、別のクラブを見学して比較したりするのも一つの手です。
正直なところ、わたしも息子の移籍後スグ、信頼関係が崩壊する出来事がありました。
過去にもいろいろトラブルの多いコーチだったことを知り、ある意味「なるほど・・・」と思ったものです。仕方がないですね。
サッカーを好きな気持ちを子どもが持ち続けられるよう、サポートしてあげてくださいね。
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