中国は
「2030年までにアジア圏トップクラスのチームにする」
「2050年までに世界のサッカー超大国になる」
という成長戦略を掲げ、猛烈な勢いで進んできました。
国の後押しもあって、中国サッカーリーグも潤沢な資金を使って有名な外国人選手を次々と獲得し即席の強豪チームを作ってきたのをご存知の方も多いと思います。
例えばですが、
選手・ポジション・国 | 週給(年俸) |
---|---|
エセキエル・ラベッシ(FW) 元アルゼンチン代表 | 週給約1億2,300万円 (年俸約60億円) |
カルロス・テベス(FW) 元アルゼンチン代表 | 週給約9,800万円 (年俸約51億円) |
オスカル(MF) 元ブラジル代表 | 週給約7,700万円 (年俸約40億円) |
となっています。
全盛期の過ぎた30代半ばの選手が中国リーグに移籍する中、チェルシーから上海ポートFCに移籍した元ブラジル代表のオスカル選手は、なんと25才という若さで中国移籍。
イギリスはじめブラジルでも大きなサプライズとなりました。
ただ最近は、中国のサッカー協会が投資抑制策を打ち出しましたので、選手の総年俸や選手個人の年俸などに制限が設けられ、海外選手の招へいも大幅に減少しました。
国内外選手 | 年俸上限 |
---|---|
外国人選手 | 約3億8千万円 |
国内選手 | 約8千万円 |
↑ 見てください!!!
外国人選手が約3億8,000万円!!!
下がりすぎじゃないですかっ???
これもまた驚きですが、
これだと移籍する外国人選手も少なくなりますよね。
ただ
この規制は中国サッカーにとってもプラスに働きそうですね。
というのも、
いままで選手たちは国内で実力以上の高い年俸をもらえていたため、欧州リーグへの挑戦も消極的で中国サッカーの成長につながりませんでした。
年俸上限金額の規制後のクラブチームは地域に根差した堅実な運営を心掛けるようになり、選手たちもレベルの高い欧州リーグに挑戦していくと言われています。
たしかに中国で3億円もらえて、海外に行ったら年俸1億円未満になるのであれば、言葉も通じて友人家族に囲まれながら試合に出ていた方が楽しいですよね。
なかには海外で自分を試したいという選手もいたと思いますけど、数えるほどしかいなかったみたいです。。。(^^;)
欧州は欧州で中国マネーを意識した中国人選手の受け入れを積極化するかもしれませんね。
いままで中国人選手や外国人選手に使われていた破格年俸を欧州チームのスポンサー費用として捻出する可能性も考えられ、中国人選手を受け入れることで、巨額のスポンサー費用を獲得することができるからです。
そうすることで、
中国のサッカーファンも増え、テレビ放映料、有名選手が身に着けるユニフォームやスパイクなどの購入にも厚みが生まれ、巨大市場でさらなるシェア獲得につながります。
中国市場の懸念・・・
とは言っても
良い話ばかりではありません。
ご存知の方も多いか思いますが、いま中国では不動産向け融資の規制で、不動産開発大手「中国恒大集団」が経営難に陥っています。
「中国恒大集団」の負債総額はなんと
約36兆704億円!!!
あまりにも数字が大きすぎて良くわからないですが、普通のサラリーマン家庭が5億~10億の借金をしているイメージですかね。。。(^^;)
「中国恒大集団」は、広州市に本拠を置くクラブ「広州FC」を所有しているものの、2部リーグへの降格、オーナーである「中国恒大集団」の巨額負債も影響してクラブも財政破綻状態。
今後どうなっていくのか不透明になっています。
かつて「広州FC」は、中国超級リーグを8回制覇する実力チームだったんですけどね。
現在は選手たちの給与未払、移籍金滞納などもあり深刻な経営難で、選手たちはトレーニングもできていないというから驚きです。
16クラブある中国スーパーリーグ(CSL)ですが、そのうちの15クラブの親会社が不動産関連なので、今後は縮小しながら12~13チームになるかもしれませんね。
とは言え、
だいぶ先の話になりますが、日本と互角に戦えるようになれば、日本、中国、韓国等のアジアカップやワールドカップも盛り上がります。(^^)
これから
たのしみですね♪
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