オフサイドの新ルールは見送りか。
来月7月1日より確実視されていたオフサイドの新ルール導入が見送りの可能性が高くなってきました。というより昨年11月の会議で議題にも上がっていないので、見送り確定でしょうね。
この話は2021年5月にFIFAの理事を務める日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が
「議論は始まっているというよりは、終わっている。(改正は)来年2022年の7月1日になると思う」
とコメントしたことから注目されていたのですが・・・。
ところが
昨年11月に行われたサッカーのルール改正が話し合われる国際サッカー評議会(IFAB)の会議に「オフサイドの新ルール」に関する議題が明記されていなかったことが判明。
2021年5月24日に公開された時事通信のニュースサイトからも該当記事が削除されていることから、しばらくオフサイドルールの変更がないことが確認できたものと思われます。
国際サッカー評議会(IFAB)の会議で議題となったルール
昨年11月に公式サイトで公表された新ルールの議題を取り上げてみると
1.5人交代制の恒久導入 2.PKにおけるGKの足の位置(ゴールラインの後ろにいても良いか) 3.脳震盪による追加交代制の延長 4.ビデオアシスタントレフェリーシステムの進化(半自動オフサイドシステム含む) 5.ハーフタイムを15分から25分への拡大 |
の5点となっています。
オフサイドの新ルールが見当たらないですね。。。
4番の「ビデオアシスタントレフェリーシステムの進化」は、半自動オフサイドシステムという技術が開発されているのですが、これは10~12台のカメラを使って、1秒間に50カットのデータを収集してオフサイドの可能性を発見するというもの。
次の「FIFAワールドカップ カタール2022」でも使用される可能性があると言われています。
なぜオフサイドの新ルールが見送りになったのか?
ここからは勝手な憶測なので話半分で読んでください。。。(^^;)
今回の議題にオフサイドの新ルールが盛り込まれなかったのは、もしかすると「半自動オフサイドシステム」が対応できなかったのが原因かもしれないなぁ・・・と想像しています。
これだけ大規模なシステムとなれば、開発は何年も前から着手してますので、オフサイドも現行ルールで作られていたはずです。
システム開発で途中大きな仕様変更があった場合には
1.納期の見直し
2.再見積もり
この2点が大きく変わってきます。
もしオフサイドの新ルールを導入するとなると、次の「FIFAワールドカップ カタール2022」で使おうと進めてきた開発がストップし、納期は数年単位、金額も数千万~億単位で変わってくるので大変です。
判定するためのカメラの設置数は、今と変わらないと思いますが・・・。
詳細は分からないですけど、車の自動運転に似て膨大なデータからプログラムに判断させるというものであれば、今回の取り上げられた「オフサイドの新ルール」に合わせた大量のデータが必要になります。
「これはオフサイド」
「これはオフサイドじゃない」
過去の試合動画を一つ一つチェックをしながら、プログラムに判断をさせる材料を整えないといけないですよね。
すでに「半自動オフサイドシステム」で使われているデータを流用するにしても、けっこう大変な作業になります。
プログラムがオフサイドと判断した場合(プログラムではなくアナログ的に映像をチェックしている人がいるかもしれません)、瞬時に前後の映像を人間がチェックして、主審に伝えるのかもしれません。
昨年5月の
「オフサイドの新ルールの議論は終わっている」
の発言は偽りではないと思いますので、まずは現行ルールで開発を終わらせて、システムの精度を高めていきながら、新ルールに合わせていこうという流れになると想像してしまいます。
それともう一つ理由をあげるとすれば、
オフサイドの新ルールの導入でディフェンスが難しくなりますので、ディフェンスを手厚くすることも考えられます。
いまもディフェンスラインを崩すのは大変ですが、さらに得点が入りにくくなり、サッカー人気に陰りが出てしまうかもしれません。
そうなるとビジネス的にもマイナスになりますので、もう少し議論が必要との判断になったのかもしれません。
理由は他にもいろいろあると思いますが、どうなりますかねぇ。。。
わかりません。
しばらくお預けですね。(^^;)
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