4年生

川崎フロンターレ・ダミアン選手「ブラジルにはハングリー精神がある」。ブラジルの少年ギャングを描いた映画「シティ・オブ・ゴッド」は実話を基にした物語。

ダミアン選手 ブラジルにはハングリー精神がある サッカー

世界でも知られる危険な地域で生まれ育ったダミアン選手

現在、川崎フロンターレでプレーをする元ブラジル代表のFWレアンドロ・ダミアン選手は、ブラジル・パラナ出身。

ブラジルのパラナは、エリアによって非常に危険な地域として知られ、パラナ州クリチバ市という地域では、いまでも銀行、住居、店舗およびレストラン等を狙った武装強盗の他、車両強盗、路線バス等を強盗目的の襲撃が起きている危険なエリアです。

また麻薬や銃器類などの密輸入ルートにもなっていて、組織絡みの殺人事件が頻発しています。日々、凶悪犯罪が発生していて、殺人、強盗、窃盗など依然として高水準で推移しています。

ダミアン選手が育った家の近くにも麻薬の密売人が住み、麻薬の取引も日常茶飯事。親からは絶対に入らないよう注意を受けていたエリアに、仲の良かった友達がそこに入ってしまい殺されてしまったと語っています。

ブラジルの少年ギャングを描いた映画「シティ・オブ・ゴッド」は実話を基にした物語

2002年に制作されたブラジル・リオデジャネイロの少年ギャングを描いた映画「シティ・オブ・ゴッド」。

リオデジャネイロの中でも貧困層の多いファヴェーラと呼ばれるスラム地域が舞台で、強盗、麻薬売買などをしてお金を稼ぐストリートチルドレンたちの実話を基にした物語です。

※映画の舞台となったスラム街ファヴェーラは、2014年に開催されたワールドカップ前後より治安もよくなってきているそうです。

ダミアン選手は「シティ・オブ・ゴッド」を例に出し、

「この映画の世界が私の住む町でも普通に起きていた。」

家族のために稼ぎたい気持ちと貧しい環境から抜け出したい一心で毎日ボールを蹴り続けたそうです。

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ブラジルにはハングリー精神がある

「家族のために稼がなきゃ。」

ブラジルの子どもたちは、小さな頃から働くことを意識しているといいます。

幼少期より犯罪の多い世界で生きてきたダミアン。

生まれたときから、夢も希望もなく貧困生活を強いられ、犯罪に手を染めてしまう子どもたちが多い地域にいれば、そこのカラーに染まり、普通でない世界が当たり前になっていきますよね。

恵まれた日本の環境下では、
なかなか想像もできないですが、

貧しい中にも一生懸命な親の姿を見て育ち、そして友だち、サッカー仲間、貧困、スラム街すべてがダミアンの糧となって、難易度の高いプロのサッカー選手を目指し努力をして生きてきたのです。

サッカーの神様はそんな彼を見捨てませんでした。

「ブラジルにはハングリー精神がある」
「ブラジルの強さの根底には貧困がある」

ダミアン選手が厳しいブラジルでの幼少時代を振り返ると、安全でゆったりとした環境でサッカーをする日本の青年たちに物足りなさを感じているのかもしれません。

今の日本は、サッカーボールもスパイクも人工芝のグラウンドもすべてが揃っています。子どもたちが感謝の気持ちを持って謙虚に取り組めるといいですね。

Jリーガー 梅崎司選手も過酷な生活環境だった

「日本はハングリー精神が育ちにくい」

たしかに今の日本でハングリー精神を育むのは難しいことですが、日本人選手の中にも過酷な環境で幼少時代を過ごしたプロサッカー選手がいます。

現在、大分トリニータでプレーする梅崎 司選手です。

「・・・父に髪をつかまれ、湯が張られた風呂釜に何度も何度も顔を沈ませられる母の姿が・・・」

母親の悲鳴や物音が家中に響き渡る過酷な生活環境で、梅崎司氏は育ちました。

” サッカーで生きる ”

梅崎司選手はプロサッカー選手になって、
「僕が母を助ける」
「家をプレゼントする」
15才で気持ちを固め、母と弟とともに夜逃げ同様で父親のもとを離れます。

あまりに壮絶な少年時代の記述に驚かされました。

プロサッカー選手を目指す子どもたちには、自分たちの恵まれた環境と当たり前ではない日々に感謝、より高みを目指して頑張ってもらいたいと思います。

詳しくは
子どもに読ませたい一冊!「15歳 サッカーで生きると誓った日 梅崎司」
の記事をご覧ください。

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ブラジルに単身渡航した三浦知良選手もブラジルで感じた自身の甘さ

高校を中退してブラジルに単身渡航し、55才になった今も現役の三浦知良選手。

最近はブラジルやスペイン、イギリスなどにサッカー留学をする人も多くなってきましたが、40年前に三浦知良選手はブラジルにサッカー留学をして、ブラジルで初めて活躍した選手です。

華やかな世界ばかりがニュースになりますが、実際は険しい道のりをゼロから開拓してきました。

ブラジルに渡ってからは、なかなか思うようにいかず、サッカー選手を諦めて日本に帰国しようと考えていた時期があり、練習が終わるたびに ” 日本に帰ろう ” という6文字が三浦選手の頭をよぎります。

悩みも消えずフラフラと歩いていたある日のこと、ふと立ち寄った公園に穴のあいた靴、裸足で楽しそうにサッカーをする少年たちが目に留まります。

ボロボロになった汚いサッカーボールを夢中で蹴る子どもたちの姿と、建物の割れた窓ガラスに映る自分の姿を見てカズは初心に戻ることができたのです。

「自分には新しいスパイクやボールが送られてきて、きれいなユニフォームを着て、何不自由なくサッカーができている、なに贅沢なことを言ってるんだ。。。」

「死ぬ気で練習しよう」

感謝する心と強い決意がこの瞬間に生まれたのです。

それから必死に練習に励み、ネイマールも所属していたブラジルの名門クラブのひとつサントスFCでレギュラーポジションをGETすることになります。

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それぞれの環境で道を切り開いていってほしいですね

最近は、日本でも世界に通用する選手が生まれています。

ブラジルにある環境と日本を比べても仕方がありません。同じような気持ちやハングリーさを求めずとも、このまま真面目に厳しい競争社会で練習を重ねていけば、自然とベスト4常連国、いつの日かワールドカップ優勝も見えてくるはずです。

息子にも恵まれた環境でサッカーが出来ていることを伝えています。

言葉で言っているだけでは、なかなか通じないと思いますので、国内外のサッカー選手が書いた本も課題のひとつとして読ませるようにしています。

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自分に足りないものを感じ、意識しながら改善していけるようになってくれれば嬉しいですね ♪

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バロンド

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小学5年生に学校のサッカークラブに入部、中学・高校とサッカー部に所属してました。10代後半から白髪が目立ちはじめ、いまでは息子のお友達に「お爺ちゃん?」と言われるほど頭の外も中も真っ白なお父さんです。リフティングを一緒にしているだけで、息ゼエゼエしてます。(笑)

プロになるのは通過点、その先を見据える息子のチャレンジを全力で応援していこうと思います!

いまサッカースクール、フットサルスクールで学びながら、スポ少でがんばってます。。。(^^)v

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