どんな時に「靱帯(じんたい)」が損傷するか
靱帯は、
・相手との接触プレー
・プレー中にヒザをひねる
・走っているときの急な方向転換や停止
・空中戦で着地した時の衝撃
・不安定な体勢での転倒
などで損傷することがあります。
サッカーに限らず、バスケットボールやスキージャンプ、ラグビー、柔道など多くのスポーツが原因となって靱帯が損傷してしまうことがあります。
「靱帯損傷」の種類と治療期間
ヒザ関節には4本の靱帯があり、歩行に重要な役割を果たしてくれています。
サッカー選手に多いヒザ関節の損傷は「 内側側副靭帯損傷 」と「 前十字靭帯損傷 」です。
・内側側副(ないそくそくふく)靭帯損傷
・外側側副(がいそくそくふく)靭帯損傷
・前十字(ぜんじゅうじ)靭帯損傷
・後十字(こうじゅうじ)靭帯損傷
前十字靱帯は大腿骨と脛骨をつないでいる強力な靱帯ですが、一旦損傷すると治りにくく、損傷時は ” ブツッ ” という断裂音がしたり、ヒザがグラグラと外れた感覚となって激しい痛みが生じます。
サッカーの試合はもちろん練習もロクにできない状態となります。
多くのプロ選手が経験する「 前十字靱帯断裂 」は、2~3週間で歩行可能となりますが、平均して200日を超えるリハビリが必要とされ、ピッチに戻ってくるのは7~8か月後となり、選手としてはツラいリハビリ期間になります。
アマチュアの選手の場合は、病院に行くタイミング、治療後のリハビリなどが異なるため完治するまでプロ選手の倍近い時間がかかると言われています。
プロ選手 | アマチュア選手 | |
---|---|---|
復帰までの期間 | 半年~8か月 | 1年~2年 |
手術までの時間 | 負傷後、数時間後にMRI検査 数日後には手術可能 | 数週間かかる 適切な処置がされず、腫れやむくみが生じた場合、腫れが引くまで待つことになる |
リハビリ | 専念できる | 他の仕事をしながら空き時間にリハビリ |
「前十字靱帯断裂」後の再発率
前十字靱帯断裂の再発率は約20%。
5人に1人は術後に再発しています。
術後数か月は最も脆弱な状態ですので、練習や試合に復帰するタイミングは慎重に見極める必要があります。
またスポーツ選手は靱帯断裂を再発してしまうかもしれない不安や恐怖と戦うことになりますので、リハビリだけでなく精神面の支援も必要となります。
靱帯損傷の予防策
靱帯は外からの衝撃でキズついてしまうため完全に防ぐことはできませんが、下半身の筋肉をバランスよく鍛えることで損傷リスクを抑えることが可能です。
小学生のうちは身体の柔軟性を高めるストレッチとバランスディスクに乗るくらいの軽めのトレーニングで良いと思います。負荷のかけすぎはNGです。
バランスディスクは2個セットで2,500円前後で販売されています。親子でトレーニングしてみるのもいいですね。クッションの上に両足で乗るだけでOKです。
成長には個人差ありますが、高校生くらいになったらバランスディスクの上で片足屈伸など負荷をかけてヒザ周りの筋肉強化しておくのも予防策として有効かと思います。
トレーニング方法はいろいろありますので、下記のリンク先記事もご覧ください。
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