高卒から直接海外が増えている
いま高校サッカーのトップタレント卒業後の流れが変わってきましたね。
以前はJリーグを経験してから海外という流れがほとんどでしたが、最近は、直接海外からオファーもあり、Jリーグ経験を持つことなく欧州チームでプレーする高校生が増えています。
今までは欧州クラブが日本人サッカー選手をスカウトするときは、ほとんどが日本代表クラスが対象でした。
昨今は、クラブチームに日本人スカウトを配置してアンダー世代もチェックするようになったことが増加理由となっています。
この新たな道を選んだ選手たちが、活躍をしてくれると、さらに日本人選手の評価が高まりますので、頑張ってほしいですね。
ベルギーでは15才で月40万円支給もある?!
高校のスター選手が、Jリーグを経由せず直接欧州クラブに行く流れは、Jリーグの空洞化が進むとも言われています。
たしかに国内サッカーの魅力やサッカーファンも減少してしまいそうですが、子どもたちの夢が広がる欧州への流れは、中学、高校の選手たちもそれを目指し熱くなりますので、レベルの底上げにもつながるはずです。
ベルギーでは、小学校5、6年くらいからクラブの勧誘が始まり、その中でも優れている子には月2~3万円支給。
中学3年生にもなると、超級のスター選手には月40万円程度の「特待金」が支払われるそうです。
この他にも、他クラブからの引き抜きを防ぐために、限られた予算の中で交通費、学費、賃貸など様々なオプションがあるというから驚きです。
またベルギーでは、国外流出を防ぐために15歳になったらプロ契約ができるように、2018年に法律が改正されました。
これはEU圏内では、16才になったら国際移籍ができるというFIFAルールがあり、他の国に引き抜かれないように先に契約を出来るようにしたものです。(EU圏外の国際移籍は18才から)
ちなみにサッカーベルギー代表の最新FIFAランキングは、2位です。(2024年6月発表)
日本国内サッカーもいろいろと動きがあります。
いろいろと厳しい意見の多かった新卒選手の年俸上限460万円という「C契約」が、2026年より年俸上限1200万円に変更されることになりました。
年俸上限1200万円はスゴイですね。
いまJリーグも世界のビッグクラブと戦えるほど強くなりましたが、ワールドカップやオリンピックでベスト4常連国となるためには、できるだけ多くの選手が若いうちに欧州経験を積む必要があります。
それが全体のレベルアップにつながりますし、夢のある舞台が多ければ多いほど、
「サッカー選手になりたい!」
「ワールドカップに出たい!」
「欧州でプレーしてみたい!」
と、子どもたちから自然と選ばれる土台が作られていきます。
息子は覚えていないかもしれませんが、
小学2年生のときにオリンピックが開催され、「日本 vs スペイン」の試合をみて
「ぼくもここでプレーしたい!」
と夢を膨らませていました。
その時の気持ちを忘れないようオリンピックで使われていた試合球と同じデザイン、製法で作られたアディダスの4号球サッカーボールを購入しました。
2026年から始まる新卒選手の年俸上限1200万円。
海外挑戦したいと考えている新卒選手も、通用するか分からない欧州クラブにいきなり進むより、年俸をしっかりもらいながらJリーグを経験、それから海外挑戦するという選択肢もできました。
上限が増額されても欧州で挑戦する選手も出てくると思いますが、これからさらにサッカーが面白くなりそうですね。
がんばれ、小中高生!!!
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