今回紹介するのは、12才でFCバルセロナのカンテラに入団し、17年間をバルサで過ごした「グアルディオラのサッカー哲学」です。
※カンテラ・・・スペインサッカーの育成組織のこと。
ドリームチームをまとめ世界一に導いた名将「グアルディオラのサッカー哲学」
グアルディオラがバルセロナの監督になった2008年には、メッシ、イニエスタ、シャビなどが所属する豪華なスター軍団でした。
トップレベルの選手たちをまとめ優勝に導くむずかしさは、たびたび目にする監督と選手の確執を見れば明らかですよね。
グアルディオラ氏は、監督就任の前にクラブ幹部に3つのリクエストを要求しました。
1.トレーニングの流れの変更
いままでカンプ・ノウ(ホームスタジアム)隣接の施設で行っていたものを郊外の施設に移し、午前と午後にトレーニング、途中、選手全員で食事を取るというもの。
2.選手のメディカル面、フィジカル面の充実
選手がケガをしたときのフォロー、診断や処置をする環境を万全にする。
3.バルサのプレースタイルを現代サッカーに沿うものにする
バルサの伝統「 4-3-3 」に固執するべきではないというもの。
上記3つをクラブ幹部に要求すると同時にグアルディオラ監督は、
「言い訳することができないほどの才能を持った選手たちがいるのだから、結果が出なければ、それは監督である私の責任以外の何物でもない」
と記者会見で述べています。ドリームチームの監督を務める覚悟と謙虚さが伝わってくるコメントですね。
またグアルディオラ監督は、好き放題に行動するワガママなスター選手は放っておかず、勝つためにチーム全体で戦うことを選手に求めています。
途中、スーパースターのロナウジーニョやデコの放出はその意思表示だったのかもしれません。
細かくは語られていませんが、元バルセロナに所属していたフレブ選手が
「彼らがクラブを去った理由は、メッシを破滅させるのを恐れたから」
と暴露しています。
本当かどうかはわかりませんが、2人は酔っぱらった状態で練習に参加することもあったようで、メッシに悪影響を与える可能性があったと言われています。
選手を信頼し、相手へのリスペクト、チームワークを大切にするグアルディオラ氏の姿勢は、選手たちに伝播し、チーム優勝というタイトル獲得につながっていきます。
グアルディオラ監督は、どんなに忙しいときでも対戦相手の試合VTRを必ず見て臨むというのには驚かされましたね。
チームが試合に勝つための準備を怠らず、選手と絶妙な距離間を維持しながらスター軍団を常勝チームに導いた手腕は素晴らしいですね。
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