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シュートをしたら相手ディフェンダーに当たってゴールが入りました。シュートした選手のゴールとしてカウントされますか?
オウンゴールというのは、味方が誤って味方のゴールにボールを入れてしまう失点をいいます。
ただすべてがオウンゴールになるわけではなく、状況によってオウンゴールにならない場合もあります。
ご質問の内容ですが、 「ゴール枠内に息子さんがシュートを打ったものの、相手ディフェンスが阻止しようとして、身体に当たってゴールに入った」 上記の場合、最後にボールを触った選手が相手ディフェンスだったとしても、シュートを打った息子さんのゴールとしてカウントされます。 |
オウンゴールにならないシュートの見極めポイントは、
・ゴール枠内にシュートを打っていること
・シュートを阻止しようとした相手ディフェンダーの身体にボールが当たってゴールに入る
の2点です。
チームメイトへのパスではなく、シュートを打ったことが明らかであればオウンゴールとならず、選手のゴールとしてカウントされることになります。
そうすると、下の場合はどうなるでしょうか。
『 FWがライン際をドリブル、ゴール前にセンタリングを上げたところ、このボールを相手チームのバックがカットしようとキックをしたら、ゴールに入ってしまいました。』
これはオウンゴールとなります。
FWはゴール枠をねらってシュートを打ったわけではなくセンタリング(味方にパス)をしただけなので、オウンゴールと判定・記録されます。この場合、だれがオウンゴールをしたかなどは記録されません。
FWがクロスを上げた時点でオフサイドでも、そのボールがDF(守備側)に当たって直接自陣ゴールに入った場合もオウンゴールになる
①のFWがゴール前にクロスを上げたとき、味方のFWがオフサイドポジションにいるのですが、②の相手DFがボールをパスカットしたところ、そのままゴールに入ってしまった場合は「オウンゴール」となります。(2021年10月現在)
いままでのルールであれば、「オウンゴール」が取り消されてオフサイドとなり、守備側に間接FK(フリーキック)が与えられていました。ルールがアップデートされていないお父さんも頭の隅に入れておくと安心です。
※オフサイド・・・相手ゴール前でFWが待ち伏せするアンフェアな行為を禁止するもの
サッカースクールの試合結果の記録簿の確認
小学校低学年の子にサッカー全てのルール把握は難しいと思います。
「オウンゴール」の解釈も難しいかもしれませんね。
ですので、
子どもたちが試合結果の記録をしていると、相手ディフェンスに当たって入ったゴールはすべて「オウンゴール」としている可能性もあります。
ゴールは、選手の実績でもありアピールポイントです。
選手のゴールとしてカウントされるものが「オウンゴール」と記録されているようであれば、修正してもらうようお子さんに伝えてあげると良いかもしれません。
シュートを決めた息子さんに
「この前のオウンゴールは、〇〇(←息子さんの名前)の得点だよ」
と伝えてあげてくださいね♪
オウンゴールになる場合 | ・味方がゴールキーパーにバックパスをしたら、そのままゴールに入ってしまった場合はオウンゴール ・コーナーキック等で守備側の選手に当たってゴールとなった場合はオウンゴール |
オウンゴールにならない場合 (シュートした選手の得点となる) | 攻撃側選手がゴール枠内に向けてシュート。相手ディフェンダーが身体に当ててブロックしようとしたところ、そのままゴールに入ってしまった場合、シュートした選手の得点となる |
えっ?!オウンゴールの世界記録は2002年の149点
オウンゴールの世界記録は、2002年10月に行われたマダカスカルのサッカーリーグ「第3節 ASアデマ vs SOレミルヌ」の試合で、結果はなんと149-0でASアデマが勝利したものになります。
この149点が1試合のオウンゴール数というから驚きですよね。
なぜこんなことが起きたかというと、
決勝ラウンド「第2節 SOレミルヌ vs DSAアンタナナリボ」の対戦は、後半途中まで「2-1」でSOレミルヌが勝っていました。試合終盤にPKの判定をもらってしまい「2-2」と引き分けてしまいます。この時点でASアデマの初優勝が決まりました。
SOレミルヌは、次の試合「第3節 ASアデマ vs SOレミルヌ」を対戦することなく優勝の望みが消えてしまいました。
この時のPKの判定は明らかにおかしいと、SOレミルヌは主審の判定への抗議の意志を示すために、消化試合となった「第3節 ASアデマ vs SOレミルヌ」でキックオフとなるたびにオウンゴールを連発し、149度も自陣ゴールにボールを蹴り込んたのです。
その後、SOレミルヌの監督はじめ選手たちは処罰を受け、これが最大得点差となるギネス世界記録となりました。
ちなみに日本国内の最大得点差試合は、高円宮杯(たかまどのみやはい) JFA U-18サッカーリーグの「桐生第一高校 vs 国際アカデミー高等部」の試合で、 桐生第一高校が「53-0」というスコアで勝利した結果が日本における最多得点・最大得点差試合となっています。
子どもたちの試合で「10-0」というのが度々ありますが、悲しくなるくらい一方的な試合ですから、「53-0」というのもハンパないですね。
以前は「オウンゴール」ではなく「自殺点」と呼ばれていました
私がボールを蹴っていた頃は「自殺点」と呼ばれていましたが、1994年に開催されたFIFAワールドカップでオウンゴールをしたコロンビア代表の選手が帰国して数日後に射殺される事件が発生しました。
その後、日本サッカー協会が英語の「own goal」に準じて「オウンゴール」と呼ぶことにしたそうです。
少し話が脱線してしまいましたが、
FW(フォワード)がゴール枠内に向けてシュートを打ち、 シュートを阻止しようとした相手ディフェンダーの身体にボールが当たってゴールに入ったのであればオウンゴールとならず、選手のゴールとしてカウントされます。
覚えておきましょう♪
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