子どもの「かかとが痛い」はシーバー病?
サッカーや野球、バスケなどスポーツをしているお子さんが
「かかとが痛い・・・」
と言ってきたら ” シーバー病 ” かもしれません。
シーバー病の特徴 | ・スポーツをしているときだけ痛む ・踵(かかと)付近が腫れている ・踵が痛くて、つま先で歩くようになる |
サッカーをしているお子さんの場合 | ・サッカー練習中または練習後に痛みがでる ・ボールを蹴るときに利き足または軸足の 踵(かかと) が痛くなる ・休憩で座っていて立ち上がるとき踵が痛くなる ・踵が硬いものに当たると激痛を感じる ・全力で走れないくらい痛くなる ・素足で歩いたり、階段をのぼると痛みを感じる |
「シーバー病」は、10才前後の小学生に多い「スポーツ障害」で、過度な運動の継続で上記のように踵(かかと)に痛みがでてしまう炎症デス。
特に走ることが多いサッカーや陸上、体操や剣道など素足で行う競技、バレーボールやバスケットボールなどジャンプをする競技に多く発症していますので、スポーツを熱心に取り組んでいるお子さまには注意をしてあげてください。
※踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)またはセーバー病とも言う
シーバー病の起きやすい環境
スポーツ整形外科のサイトに
「地面の硬いグラウンドでの運動は地面からの衝撃で踵に負担が大きくなり痛みを引き起こす可能性が高くなる」
とありました。
ですので、
地面の硬いグラウンドで練習をたくさんしていると、踵(かかと)に衝撃が加わって「シーバー病」になる可能性があるということです。
スポーツの練習で急に負荷がかかって踵に痛みが出てしまうのは、子どもが外で遊ばなくなり地面の硬さに慣れていないことも要因なのかもしれないですね。
うちの子は幼稚園が2駅先でしたので、お友達が近くにおらず、走り回るのは幼稚園だけでした。今後、過度な練習で痛みが出ないか心配ですが、ときどき確認をしていこうと思います。
人工芝と土のグラウンドはどちらが足への負担が少ないの?
走ることの多いサッカーは、人工芝の方が足への負担も和らぐと言われています。実際に走ってみると人工芝の方が足にやさしい感じがします。
ただターンなど切り返しなどの際は、土や天然芝と比べると人工芝はグリップがたいへん強く、足への負担も大きくなります。
個人的な見解としては、サッカーは走っているときの方が多いので、練習量の多いサッカーチームに加入するときは、人工芝が良いと感じてます。(息子の通うチームの練習場は人工芝です)
それと土のグラウンドは凸凹になるので、整備がされていないと練習中や試合中に転びます。以前に土のグラウンドで試合があったのですが、息子が全力でボールカットに走っているとき、盛り上がった土の上でバランスを崩し豪快に転びました。あれはカワイソウです。。。
ケガは仕方ないですけど、でこぼこで降雨後の練習や小石や突風で砂が舞い上がることを考えると人工芝の方がいいですね。子どものモチベーションも高まる気がしてます。
シーバー病の治療方法は?
サッカーの練習を休ませて「踵(かかと)」を安静にすることが最良の治療方法です。
・サッカーの練習を休ませて安静にする 【休めない場合】 ・練習量を減らす ・スパイクの中にクッションのあるインソールを入れる ・ソックスを二重にしてスパイクを履く ・練習中はスパイクではなく、トレーニングシューズにする ・スポーツ整形外科でテーピングをしてもらう などなど |
また子どもが踵(かかと)の痛みを訴えてきたら、クッション性の高い靴を履かせるか、靴の中にクッションのあるインソールを入れてあげるだけでも痛みが和らぎます。ソックスを二重にしてスパイクを履くのも良いかもです。
サッカーソックスだと厚みがあるので、1枚目を普段使いの薄手の靴下、2枚目をサッカー用ソックスにすれば履けると思います。
ポジション争いの激しいサッカーチームや大事な大会前だと休むことも難しくなりますが、通う日数を減らしたり自主練を控えるなど練習量を減らすことも治療方法のひとつです。
また痛みが出たときは、アイシングで踵周辺を冷やしてみたり、湿布を貼ることで痛みが緩和します。痛みがひどいときはステロイド注射や松葉づえを使って負担を減らす方法もあります。
足裏マッサージをする「青竹踏み」も激しい運動の後には効果的で「シーバー病」予防にも良いと言われています。
最近は「青竹踏み」ではなく、下のような「足つぼマッサージ」が売れてます。椅子に座りながらでも気持ちがいいみたいです。
激しい運動の継続で起こりやすい「シーバー病」は、一般的には1~2か月で完治しますが、長いと数年も痛みが続くこともあります。
そうなると踵を守ろうとする力が働き姿勢も悪くなります。体幹のバランス等にも影響が出てくることがありますので、早めにスポーツ整形外科または病院に行かれると良いと思います。
スポーツに強い整形外科に診断してもらうことで、リハビリだけでなく大事な試合で抜けられない時など痛みを緩和させるテーピングを施してもらうことも可能です。
忙しくて整形外科に行けないときもあるでしょうから、テーピングの巻き方も教えてもらうと安心です。
ちなみに息子は股関節に痛みが出る「グロインペイン症候群」と思われる症状が出た(病院には行ってません)のですが、自主練とインサイドキックの練習を止めて、2週間ほどチーム練習のみの参加にしたところ痛みがなくなりました。
最初は原因がわからず、痛みが消えたり、再発を繰り返してましたが、練習を大幅に減らしたことで現在は痛みを訴えてくることがなくなりました。
今後も練習内容に注意をしながら、取り組んでいこうと思っています。
↓ ↓ ↓ インサイドキックの練習のしすぎも股関節を痛めてしまう可能性があります。ぜひご一読ください。
「シーバー病」は、コーチの理解がないと練習を休ませることも難しく、痛みが引かず完治するのに時間がかかってしまいますので、親の判断で練習を休ませることも大事かもしれません。
って書いておいてなんですが、
「親の判断で練習を休ませる」
これは難しい問題ですよね。。。
今後はケガなどで、子どもがレギュラー落ちになることもあると思いますが、
しっかり判断していこうと思います。。。( ̄ー ̄)b
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