Q : なぜ Jリーグなどプロサッカーの試合は天然芝なんですか?
A : プロ選手にとっての大敵はケガです。天然芝は人工芝と比べて足への負担も少なく、転倒時に絶妙なクッションの役割を果たしてくれケガもしにくいことから、プロのグランドのほとんどが天然芝となっています。
天然芝、人工芝、土グランドのメリット・デメリット
天然芝 | 人工芝 | 土グランド |
---|---|---|
【メリット】 ・身体への負担が少なめ ・衝撃を吸収してくれる ・スライディングができる ・夏場の温度抑制 ・ケガをしにくい | 【メリット】 ・雨天時の稼働率が上がる ・メンテはコスト安 ・スライディングできる ・ボールが止まりやすいので足下の技術が活きる ・衣類、スパイクが汚れない ・土より衝撃吸収がよい ・ライン引き等がないため、時間を練習に回せる | 【メリット】 ・摩擦抵抗が少ないのでボールが転がりやすい |
【デメリット】 ・芝生維持にコスト高 ・雨の日のコンディションは良くない | 【デメリット】 ・導入時は高額 ・シュートが浮きやすい | 【デメリット】 ・グランドが凸凹 ・雨の日は水たまりができ、衣類やスパイクが汚れる ・毎回ライン引きが必要 ・使用後のトンボ ・強風時の砂埃 ・スライディングできない(したくない) |
小学生も天然芝グランドで練習できるのが理想ですが、少年サッカースクール、サッカーチームは、大きなスポンサーでも付かない限りなかなかコストが合わないので難しいですね。
欧州では整備が進んでいて、少年たちが使用するグランドも天然芝がほとんど。
驚きですよね。
もしサッカーをするなら皆さんはどのグランドがいいですか?
いまの環境から練習場を選ぶとすれば、やはり人工芝グランドですかね。天然芝グランドはまだまだ現実的ではないので選外です。
理由としては、
・ボールがきれいに転がってくれる
・モチベーション高く取り組める
・ケガが減る
いまの子供たちは人工芝も当たり前になってきましたが、きれいなグリーンのグランドは私世代には特別感があります。(^^)
ボールのパス回しで、土だと「ボコん、ボコん、ぴょーん」って感じですが、人工芝だとボールが「スー」と吸い付くように転がってくれますよね。
最初はあの「スー」に感動しました♪(^^)
土グランドの場合、ボールが石に当たって跳ねながら転がっていくことは仕方がないことですが、はたして自分の蹴り方に問題があるのか、グランドに問題があるのか分かりにくいですよね。
人工芝だとボールが右に左に流れたり、インサイドキックでボールが跳ねてしまう雑なキックも言い訳ができません。
小学生は特にインサイドキックが雑になりやすいので、精度の高いキックが蹴れるよう意識を高めるにも最適な練習環境です。
ただ人工芝の弱点は、夏場は表面温度が60℃前後にもなることです。
練習後、
「足裏が火傷(やけど)していた」
なんて話もよく聞きますし、息子も火傷をして水ぶくれが出来たことがあります。
※温度抑制、衝撃緩和をするためのゴムチップを撒いているグランドもありますが、人工芝によってはチップを撒けないタイプもあります。
欧州の少年サッカーグランドは天然芝が多いようですが、国内はまだまだ土グランドがメイン。
土グランドが試合会場として使われることも多いので、凹みに躓いたり、盛り上がったピッチャーマウンドに足がもつれて転んだり・・・しばらく我慢ですね。(^^;)
ワールドカップでベスト4、ベスト8常連国になれば、子どもたちのグランドの整備も進んで人工芝や天然芝での練習が増えるのかもしれませんね。
がんばれー、子どもたち!
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