3年生

渡西した11才の少年が語る日本とスペインサッカーの違い

日本とスペインサッカーの違い

スペイン下部組織で活躍する中井卓大選手

スペインには、すでに40人近くの日本の少年がサッカー留学しているそうです。(2021年現在)

サッカー留学しているのは、主に小学生から中学生です。
知っている人も多いかと思いますが、9才でスペインに渡った中井卓大(なかい たくひろ)選手も着実に力をつけて、欧州リーグデビューを果たしましたよね。

中井選手は、小学生の時にレアル・マドリードが主催するファンデーションキャンプに参加して、日本人初となる育成組織、カンテラに合格した逸材です。現在18才になりました。(2021年11月現在)

中井選手はレアなケースですが、スペインにサッカー留学するためには、まず日本国内でセレクションを突破した後、さらにスペインでテストを受けて合否が確定します。

カンテラ(育成組織)に合格しただけでもスゴイことですが、それに加えて中井選手は「世界で最も才能のある若手選手60名」にも選出されていて、テクニック、ボールキープ力、視野の広さが高く評価されている選手です。

さらっと書きましたが、欧州で「才能のある若手60名」に選ばれるってほんとスゴイことです。

スペインでがんばる11才の高橋琉以くん

ヨーロッパのサッカークラブにはプロを目指すたくさんの少年たちが日々練習に励んでいますが、その中にスペイン・ビジャレアルに所属する高橋琉以(るい)君という11才の少年もがんばっています。

初めてチーム練習に参加したときは、6軍だったそうです。

6軍が一番下なのかどうかも分からないですが、
日本のチームに所属していた頃は、上位クラスだったはずなので、
「えっ、ぼく6軍?」
と思ったかもしれないですね。

スペインの人口は2021年時点で約4700万人。
日本は約1億2500万人。

人気チームの下部組織とは言え、一つのサッカークラブだけで6軍あるというのは、人気の高さが伺えます。そんな厳しい競争社会の中、高橋君は練習を重ね、いまではなんと1軍でプレー。

将来がたのしみです♪

ちなみにスペインのプロリーグは5部構成になっています。

1部 プリメーラ・ディビシオン 20チーム
2部 セグンダ・ディビシオン22チーム
3部 セグンダ・ディビシオンBグループ1からグループ4まである
(各グループ 20チーム)
4部 テルセーラ・ディビシオン グループ1からグループ18まである
(各グループ19~21チーム)
5部 ディビシオネス・レヒオナレス地域リーグ

日本の Jリーグは J1が20チーム、J2が22チーム、J3が15チームの合計57チーム。

スペイン5部は詳細がわからないので、数えていないですが、
1部~4部リーグ合計で、482チーム!!
このチーム数をみても驚きですね。。。

欧州サッカーは、世界中の子どもたちの ” 夢 ” の場でもあるので、息子の力が付いてきたら短期留学などさせて、海外のレベルを体験させてをあげたいですね。

日本サッカーと違うスペイン下部組織が重視するところは?

実際にスペイン下部組織で練習を重ねる高橋君が感じたことは、
↓ ↓ ↓

スペインでは技術よりも戦術や競争心を重視している印象です。テクニックは日本選手の方が上ですが ” 止める “ ” 蹴る ” という基礎部分は圧倒的にスペインの方が上。それと体格も違うので、強い当たりに対して身体の使い方を覚えないと吹っ飛ばされてケガをしてしまう。

NumberWeb

スペインの下部組織は、日本と比較してサッカーの基礎「止める」「蹴る」が圧倒しているとありますね。息子と公園で練習をするときは、必ず「止める」「蹴る」を意識したインサイドキックの練習をしているのですが、もう少し工夫をして練習に取り組む必要がありそうです。

「止める」「蹴る」が身につくインサイドキックの練習方法 >>>

それと、

スペインの子どもたちはサッカーをプレーするだけでなく、プロの試合を観たり、プロチームの練習を観に行くことが多いそうですね。勉強のためではなく、単純に楽しいから、興味があるからです。

この ” 楽しい ” や ” 興味 ” が蓄積され、練習に生かされ、実戦に役立っているのでしょうね。日本は、どうしても勉強のためとか、練習のし過ぎ、練習をしていないと不安、練習をさせていないと不安を感じる空気がありますよね。

休みが取りにくい日本の社会構造が子ども(小学生)の習い事にまで浸透してますね。親としても判断がむずかしいところです。。。

国内の少年サッカークラブは、ヨーロッパより練習時間が長いにもかかわらず、小学生の国際交流戦で勝つのが難しいそうです。何を見直せば・・・変えればよいのですかね。(-_-;)

スペインのアカデミーに所属するコーチによると

「日本人は生活への適応水準も高く、技術的な違いはほとんど感じられない。ただ戦術理解とリズムの面で差がある。だから Jリーグで活躍している選手がスペインリーグでやれるということにはならない」

と述べています。

コメント内の「リズム」ですが、

攻守のリズムなのか、身体のリズム感なのか分かりにくいですが、たしかに欧州や南米と比べても「リズム感」は一部の日本人を除いて劣ってそうな印象ですよね。「リズムトレーニング」なるものもありますので、こんど調べてみますね。

それと日本人は ” 非常に ” おとなしいから、評価されにくいとも指摘しています。
これは日本人の強みでもある ” 協調性 ” が影響してるのですかね。もしくは単純にスペイン語ができないから、おとなしく見えるという考え方もできます。。。会話ができなければアピールができないですからね。

海外を経験したプロ選手の日本サッカーのコメント

中田英寿さんと共に日本代表を戦った城彰二さんが中田選手について語っています。

ヒデ(中田英寿選手)とはやりたくない。ボクは足が遅いんだけどオレに出すパスが前すぎて追いつかない・・・。あれはヒデ―よ (^^;)」(おやじギャク?)

中田英寿選手のキラーパススルーパスは見ている側は素晴らしいと感じてましたが、一緒に戦っている選手からすると大変だったみたいですね。

それでも最後には、城彰二さんが現役時に海外でプレーをして、
ヒデみたいなパスばっかりで驚いた。ヒデが正しかったんだよね
と反省の弁もありました。

たしかにDAZN(ダゾーン)で欧州サッカーを観たあとに、日本の試合を見るとゴールに向かうスピード感が違いますよね。

海外では速いパスワークに加えて、スペースを見つけての縦パスが多く見られます。チャンスがあれば ” 攻める ” これが日本には少ないような気がします。少ないというより日本チームは一度後ろに戻すことが多いですね。

試合を観ている側としては、やはり海外のスピード感あるプレーに魅力を感じてしまいます。日本のサッカーも良いですが、世界と戦うサッカースタイルになってほしいなぁと思ってしまいます。

息子には日本と海外のプレースタイルを意識させながら、練習に取り組ませていこうと考えています。

海外経験をしたプロ選手が Jリーグに戻ってきてプレーした感想として、次のようなことを言っています。

内田篤人さん
CL決勝とJリーグの試合を見られるけど、違う競技だなと思うくらい、僕の中では違いがあります。

酒井高徳さん
各々のチームが “日本国内向けのサッカーの強さ”で勝とうとする、勝負しようとしている。現状が良い悪いではなくて、ヨーロッパ志向ではないということですね。

長友佑都さん
正直ぬるい海外は本当に凄いです。ミニゲームでも勝ちにこだわる。ミスしたら仲間に本気でキレられますよ。」 

これからどれだけの時間がかかるか分からないですけど、
海外を経験した選手がコーチ、監督になるケースが増えていけば、
日本のサッカーがさらに強く、スピード感のあるスタイルに変わっていくのでは・・・と期待しています。

がんばってほしいですね。

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バロンド

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小学5年生に学校のサッカークラブに入部、中学・高校とサッカー部に所属してました。10代後半から白髪が目立ちはじめ、いまでは息子のお友達に「お爺ちゃん?」と言われるほど頭の外も中も真っ白なお父さんです。リフティングを一緒にしているだけで、息ゼエゼエしてます。(笑)

プロになるのは通過点、その先を見据える息子のチャレンジを全力で応援していこうと思います!

いまサッカースクール、フットサルスクールで学びながら、スポ少でがんばってます。。。(^^)v

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